ものを書く練習。

札幌近郊のオタクなバンドマンがバンドの話とオタクな話と食べものの話を書く練習場所です。

『SaGa THE STAGE 七英雄の帰還』を観てきました。

先日、大阪でロマンシングサガ2の舞台『サガステ』を見に行ってきました。昨年の3に続いて今度は2です。
 
 
結論から言うと、最高でした。
観た翌日が千秋楽だったのですが、当日券買ってもう一回見ようかと思うくらい。
 
とにかく全然観たりなかった。もちろんDVDは予約したので、きたら嫁と一緒に見まくろうと思います。
予約するなら今ですよ。
【追記】無事発売になりました。前の舞台もおすすめです。ロマサガ3

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観る前に思ってたことと観た後の感想

今回のサガステ、事前情報によると、七英雄の話がメイン、と聞いていたので、そっかー、過去話ばっかりで本編はさらっとなんだろうな、とか思ってたら、まさかの七英雄全員と戦って、最後の七英雄本体まで倒すとは御見逸れしました。
 
前半後半合わせておおよそ3時間くらいの大ボリュームで、七英雄の過去話からゲーム本編のスタートからラストまでやりきってました。
いろいろ端折ってたとは言え、サブイベントもいくつかこなしつつのラスボス攻略という意味では普通のプレイに近い感じもあり、脚本のとちぼり木さんのサガに対する造詣の深さを改めて感じました。もちろん前回の3もすごかったけど。
 
以下、個人的なポイントを書いていきます。
ネタバレがたくさん含まれているのでご注意を。
 

スービエかっこよかった

スービエがめちゃくちゃかっこよかった。
登場したときは、女を家に連れ込んでろくでもない感じだったんで、あれ、大丈夫かな、と思ったんですが、まさかラブロマンス担当になるとは。
元々、ゲームでも海の主を皇帝が殺すと、スービエが海の主の娘を吸収して第2形態になるのですが、ファンの定説としては「主を殺したから娘を守るものがいなくなって吸収されてしまった」というものだったはずです。
 
それがまさか、皇帝が海の主を殺し娘を瀕死にした結果、スービエが吸収する、という結果になるとは思ってもみませんでした。
 
七英雄それぞれが別の目的で皇帝と戦っている、という部分を強調する意味でも意味深いシーンでした。
 
というか海の主の娘に名前ついたよ!リル・ハルフール。何か元ネタがあるのでしょうか。俺にはわかりませんでした。

 ノエルは本当に英雄だった

ノエルは前回のシャール、佐藤アツヒロさんが演じていて、今回の主人公格でした。
だからなのか、ゲームとはちょっと雰囲気が違いましたね。皇帝と戦う前の、「やらせていただきます」もなかったし。喋り方も敬語じゃなくて、荒々しい感じの喋りになってました。
でもカッコ良かったなぁ。まさに英雄でした。あの動きづらそうな装備でキレキレの殺陣も素晴らしい。

クジンシーの扱い

前半、クジンシーがあまりにも酷い扱いされてたので、ちょっとなぁ、と思いました。まあわかるよ、嫌われ者のクジンシーだもんね、嫌われる理由があるってことだよね。でもなんだか観てて辛かったのはああいう行動しちゃう人の気持ちがちょっとわかるから。後半はきちんと流し斬りを食らった上でそれなりに活躍して死んでいったので満足です。役者さんはかっこよかったです。

カンバーランドはなかった

カンバーランドをカットしたのは英断だと思います。ストーリーとほとんど関係ないのでしょうがないですね。ゲームだとホーリーオーダーが強いのでほぼ確実にやると思いますが、あくまでサブイベントだもんね。トーマくんどんまい。

アルクイーンが行殺される

前半、七英雄の過去話のなかではクイーンが最強だったので、まぁ出番の関係上しょうがないのかなー、とは思いつつも、まさかの後半で姿を表した完全体のリアルクイーンがあっさりとノエルに倒される。脚本でもたったの2ページ。
流石にもうちょっと頑張ってもよかったんじゃないかなー、と思います。ゲームだとめちゃくちゃ強いし。
前半で、ノエルがクイーンに卵を産み付けられそうになってたんで、なるほど、これで異次元に卵が、と思ったら実は阻止されてたんですね。これでもし、ノエルが卵を産み付けられて、異次元に卵が行ってたらあの追憶の迷宮にいるドレッドクイーンになってたってことですかね。ドレッドクイーンだったらノエルも危なかったかも知れない。
 

最終皇帝の前に出てきたオアイーブは何?

舞台だと、オアイーブは実は伝承法で皇帝に力を伝承して絶命していた、という設定なわけですが、最終皇帝が即位したときに、あなたが最後の皇帝です、って言ってくるオアイーブは一体……?と思ってたら、脚本に答えが書いてありました。
 
『オアイーブが現れる。(この場景のオアイーブは、最終皇帝(女)の内に在る、継承した人格としてのオアイーブーー最終皇帝(女)にしか見えない存在)』
 
これはちょっと舞台からは読み取れなかった。DVD届いたら、そこに気づけるヒントがどこかの場面にあるかも、とは思うので、脚本片手にじっくり読んで見ようと思います。
 
それにしても最終皇帝が出てきたときに、円形のなんかを持っていて、なんだあれ、盾……いや、千羽鶴だ!ということは10クラウンも!って気づいた瞬間ものすごい鳥肌と熱いものを感じましたね。あれはゲームやってる人はみんな熱くなったんじゃないでしょうか。最終皇帝で街の子どもに話しかけるともらえるんですよね、千羽鶴と10クラウン。しかも貴重な全回復アイテムという。脚本に入れてくれてありがとうございます。

ワグナスはもうただただ誠治郎さんだった

ワグナスめちゃくちゃかっこいいシーン多いのに、ちょこちょこ中の人が見え隠れするのが最高にクールでした。前回のミカエルも最高によかったし。みんな大好き閃きヘルメットのシーンとか、すげー面白かった。脚本ではファイアストームって書いてあるのに何故かギャラクシィ撃ってくるし。炎の壁で防げないから全滅するわw

ゲームと舞台

かなりの部分で、ゲームのセリフなどを使ってくれていて本当に嬉しかったですね。陣形とかもちゃんとやってくれてましたし。継承のシーンでひっそりエンリケが映ってたからラピッドストリームが使えるとか。
テンプテーション見切りのために霧隠れとかも原作ファンにはたまらない演出でしたね。きっとみんな通った道。
レオンから皇帝を継承するシーンは、「はい、はい」が聞けるかな、と思ってドキドキしてましたがめちゃくちゃ真剣なシーンだったので一発で「はい」でしたねw

最後に

サガステ、3の時はそれほど期待せずに見に行ったらめちゃくちゃ良くて、DVDも何度も観て、ものすごい期待値で今回も見に行ったのですが、前回とどっちがよかったか比べられないくらい良い舞台でした。
是非ともこのままサガステは続けて行ってほしいです。
もし次回があるなら、一番可能性がありそうなのは、やっぱミンサガでしょうか。次点でサガフロ2とか?どっちにしても観に行きますが。
 
個人的には、サガフロ1が世の中で一番好きなゲームなので、サガフロの舞台で裏解体新書の小説になっているヒューズ編なんてやってくれたら本当に最高ですがきっと難しいんだろうなぁ。
 
裏解体新書の最初に書いてある小説、ウィザードリィとかにも関わっているベニー松山さんが書いてるんですが、本当に面白くて、小学生の頃から何度も読み返しています。今はインペリアルサガのシナリオにも関わられているので、ほんの少しの可能性を僕は信じています。なんとかなりませんかね。
 

おまけ

たまたま同じタイミングで霜月はるかさんが大阪でレコ発イベントやってたのでお邪魔してサインもらってきました。「サガステ観に北海道から来ました」って言ったら「私も観たかったです〜」って言ってて滅茶苦茶可愛かったです。
Revo作曲の『 schwarzweiß 〜霧の向こうに繋がる世界〜』も聴けたのでとても ラッキーな大阪でした。
 
 
それでは。