ものを書く練習。

札幌近郊のオタクなバンドマンがバンドの話とオタクな話と食べものの話を書く練習場所です。

NUMBER GIRL TOUR 2019-2020 『逆噴射バンド』札幌公演を見てきました。

すごかったですナンバーガール

去年のライジングサンが中止になり、二度と見られないのかと思っていましたがライブツアーが決まり、運良くチケットが当選したので見に行ってきました。

僕はベスト盤と、札幌での解散ライブ盤くらいしか聞いてないにわかなのですが、回りから「向井秀徳は1度生で見た方がいい」と言われ続けてきたので楽しみにしていました。

例によってセトリなどは詳しい方にお任せするとして、僕は素直な感想を書こうと思います。

きっとファンの方にとっては今更だと思われることもあると思いますが、その辺はご容赦を。

グッズ販売とか

会場はZepp Sapporoでした。開場前に事前認証とグッズ販売があったので少し早めに現地到着。

駐車場は近くが空いてないと困ると思ったので、先に定番のジャンボ1000に入れたんですが、Zepp Sapporoの回りは実は安い駐車場いっぱいあるんですね。12時間700円とか、最大1000円とかあったので、Zepp Sapporoでライブ見に行くときは早めの時間に近くの駐車場に入れておくと荷物置いたりできて便利かも知れません。

友人と合流してグッズ列に並び、無事Tシャツを入手。販売開始の15時に並び始めましたが全然問題なく買えました

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もちろん青いのを買いました。

その後は事前認証で身分証の確認をしてもらい、1度会場から離脱。転売対策も年々厳しくなってますね。

開場前の様子

開場前はZepp Sapporoを囲むようにずらっと列に並ぶんですが、今回はSOLDしてたのもあって人数がすごかった。

整理番号1000番台だったのですが入場まで30分くらいはかかりました。入場時には事前認証済んでない人は全員身分証確認していたので、転売で入れなかった人もいるのかも知れないですね。こんなに厳しくやってたのは初めて見ました。

既にTシャツに着替えて準備万端だった人たちが少しかわいそうでした。1月の札幌で外に並ぶのはちょっときついですね。

そんなこんなで入場し、ホールのだいたい真ん中くらいに陣取りました。

入場SEもカッコよかったです。あとから調べましたがTelevisionというバンドのMarquee Moonという曲だそうで。自称オルタナティブロックバンドをやってるのに知らなくてすみませんでした。ちなみにPixiesも最近知りました。

www.youtube.com

入場して最初にチューニングから始まるのがなんか素敵でした。

さんざんローディと思われる人がチューニングしてたんですがちゃんと自分でやるんですね。ひさ子さんがチューニング合わないって言ってたような気がします。

向井秀徳がお待たせしました、待たせすぎたかもしれません、というMCからスタート。ライジングで復活すると思ったのにまさかの中止でしたからね。僕の友人もナンバーガールが見たいからと言って関西からわざわざ北海道に来ましたがうちでバーベキューをして帰りました。

札幌は風が冷たい……というMCから、1曲目は「鉄風鋭くなって」でした。一番好きな曲からスタートでめちゃくちゃテンション上がりました。

中尾憲太郎のゴリゴリのベース

ベースの中尾憲太郎にスポットライトが当たって「鉄風鋭くなって」のあのイントロのベースリフ

ゴリゴリに歪んだベースのサウンド、ベース単体で聞くとやりすぎでは、と思うんですけどバンドになるとすごいかっこいいんですよね。

あとから聞いたのですが、ピッキングがちょっと特殊らしく、オルタネイトではなくDUDDと、ダウンピッキング中心に弾いているそうです。ダウンが多いからあんな風に直線的でスピード感があるように聞こえるのかもしれません。

攻撃的な破壊力抜群のベースに痺れました。

田渕ひさ子の轟音

音出しでローディーと思われる人が弾いていた時は、なるほど、ジャズマスターの音だ、って感じだったのですが、いざ弾き始めるとギターもアンプもぶっ壊れるんじゃないかってくらいのまさに轟音

メタルバンドのライブとかも見に行くのですが、それよりも明らかに大きな音で突き刺さるような高音。音を聞いてるっていうより音を浴びてるって感じでした。

ギターのネックよりの部分を引っ掻いているように弾いているのが素敵でした。相当ピッキングは激しかったです。

鬼気迫るという雰囲気のギタープレイでした。特に「TATOOあり」のソロ。すごいとは聞いてましたが全身で弾くギターがとにかくかっこよかった。

時々出てくる意外性のあるリードのフレーズもなんだか癖になるんですよね。音の抜けがいいからかすごく耳に残る。終わった後も耳から離れませんでした。

アヒトイナザワフィルイン

どこまで続くんだってくらいしつこい連打やフィルインがまさにオルタナって感じでした。後世に与えた影響はものすごいと思います。

僕の世代だとナンバーガールに影響を受けたであろうバンドのコピーをしている人が多かったので、こういうドラムには馴染みがあるのですが、きっと当時聞いてた人には衝撃だったんだろうなぁと思います。カッコよかった。

ドラムはあんまり詳しくないので語れないのですが、メンバーの中で一番楽しそうに演奏していたのが素敵でした。あんな笑顔で激しいプレイを2時間ぶっ通しなんでドラマーって本当に体力ないとできないですね。

さっき知ったんですが福岡ではアヒトイナザワのドラムレッスンを受けられるんですね。福岡からすごいドラマーたくさん生まれてるのでは……。

アヒトイナザワ | ドラムスクール・CANOPUS DRUM TRINITY

向井秀徳の世界観

MCが独特すぎて笑っていいのかまじめに聞いたらいいのかちょっと迷いましたが、ファン的には笑って大丈夫だそうです。

自分でフレーズにハマっていたのか「ポロサツシティ」って何回も言ってました。だんだん会場も苦笑に変わってました。

最初はこの人いったい何を言っているのかと思ってたんですが、一見無関係な不思議なMCから、曲のタイトルにつなげていき、そして曲が始まった時の激しさに気づいたら引き込まれてました。

ギターはめちゃくちゃジャキジャキしたテレキャスの音で、変わったコードの音が多いですがすごいリズムのキレがよくて心地よかったです。

向井秀徳が一人でアルペジオしながら語ってるときにメンバーが素振りしていたのがなんか印象的でした。語りに対してどんなドラムやギター入れるかイメージしているのでしょうか。

そういえば全員、毎回のように曲間でチューニングしてました。まぁあれだけ激しく弾いてるからチューニングも狂いますよね。

曲中ではチューニング狂ってたり不協和音になってたりするのにカッコよく聞こえるのはとにかく全員のリズムがいいからなんだろうと思います。

ガッツのある激しいプレイをしているのに、合わせるところはちゃんと全員でアイコンタクトもするし、曲間でのチューニングとかすごく繊細で丁寧な印象でした。

あと向井秀徳以外は一人もマイク立ててないのはちょっとびっくりしました。MCもコーラスも無しで潔い。

透明少女2回やってた

通常セットリストの中でも「透明少女」を演奏していたんですが、まさかのアンコールでもう一回透明少女を演奏していました。

そんなんありか、と思ったのですがたぶんライジングでやれなかった分なんでしょう。向井秀徳の中ではライジングが中止になったというのは無かったことになっているそうです。

トータル2時間とアンコール3曲でしたがあっという間でした。

そして僕は自分が出演するライブに向かいました。

 

なんかいろいろ書きましたが、もう本当にすごかった。世界観が確立されているのはもちろんのこと、音もめちゃくちゃカッコよくて、激しくて、熱くなれるバンドでした。

それと同時にプレイの繊細さと丁寧さが見れたのが一番の収穫かもしれません。

生でライブを見ることができて本当に良かったです。この鋭さとか緊張感はライブじゃないと味わえないですね。

好き嫌いはたぶんあると思いますがバンドやってる人は絶対一度見たほうがいいです。先輩バンドマンたちが言ってた意味が分かりました。

また北海道に来てくれた時には見に行きたいと思います。できればライジングの空の下で見たい。今年も来てほしいです。

サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態