【札幌】芸術の森「みんなのミュシャ」展はオールドロック好きにもおすすめ。
札幌芸術の森で展示されている「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術 」という企画展示を見てきました。
奥様がミュシャの絵が好きなので一緒に見に行ったのですが、僕にとって一番良かったのは60年代ロックバンドのライブポスターの展示でした。
当時のいわゆるサイケやヒッピーといったジャンルではミュシャの影響を強く受けたデザイナーが多くいたそうで、そういったデザイナーが手がけた素敵なポスターがたくさん展示されていました。
ミュシャの描いた絵と、それをオマージュした絵が一堂に会しているのは圧巻です。
キングクリムゾンやイエス、グレイトフル・デッドのレコードジャケットからライブポスターまで展示されているのは実は結構レアなのでは。
ミュシャのデザインで特徴的なのは、Q型デザインという丸い枠に人物などを重ねてアルファベットのQの形にレイアウトするものだそうですが、60年代のロックバンドのレコードジャケットは結構そういうのがあったみたいです。上に貼ったグレイトフルデッドのジャケットも展示されていましたが、確かにオマージュしてるな、って感じでした。ちょうどレコードの四角いジャケットにQ型デザインがマッチした、というのもありそうです。
キングクリムゾンのジャケットは装飾の部分に影響が見られる感じですね。こうやって本家とオマージュを存分に見比べられるのが面白かったです。
展示には与謝野晶子の「みだれ髪」の表紙もミュシャのオマージュがあるという話も書いてあって、日本人は昔からミュシャのイラストが好きだったことも知れました。
「みだれ髪の系譜」という本にその辺の話がまとまっているそうなので、そのうち読んでみたいと思っています。
そのほかにもミュシャに影響を受けたというアメコミのアーティストの作品や、日本のアーティストの作品などもたくさん展示してありました。
アメコミは詳しくないのでよく分からなかったのですが、日本の漫画やイラストのコーナーでは山岸凉子とか天野喜孝とか、サブカル好きの人なら絶対どこかで見たことがあるミュシャオマージュの作品がずらりと並んでいて素敵な空間でした。
期間は2020年1月25日(土)~4月12日(日)です。
途中で一時休止もしていましたが、4月から再開していたそうです。終了は変わらず4/12(日)で、もう終わってしまうのですが、せっかく見てきたので感想だけでも書き残しておきます。
それでは。